リレンザというインフルエンザに有効な薬がありますが、タミフルと比べると使用頻度や知名度は低いと感じられます。タミフル以外にリレンザをより知ることで選択肢も増え効果的な治療が行える可能性が広まります。

リレンザとタミフルは併用可能か

リレンザとタミフルはどちらもインフルエンザの治療に用いられる薬です。早く治したい場合、あるいは症状が重い場合などに併用してよいのでしょうか。
答えはNoです。なぜなら、どちらも同じ作用により効果が発揮される薬だからです。ある病気に対して、異なる作用により効果を発揮する二つの薬を併用することは、もちろん薬どうしの相互作用とか効果が強く出過ぎるといったことに気をつける必要はありますが、一般論としては効果が期待できると言えます。
ところが、リレンザとタミフルは、どちらも同じノイラミニダーゼ阻害薬という薬です。どちらも、インフルエンザウイルスが細胞内で増殖した後、いざ細胞外に出て症状を拡大させようとしているまさにそこを食い止めることを狙った薬です。
このように、同じ作用により効果を発揮する薬を併用しても、ごく簡単に、荒っぽい言い方をすればそれは一つの薬を2倍量服用しているのと同じことです。もしそれが適切な用量であるのなら、製薬会社は初めから2倍用量の薬を作っているはずであり、医師は初めから2倍量を処方してくれているはずという理屈です。
そうでない状況下、自己判断により勝手に2倍量服用しては、思わぬ副作用がでる可能性が高まるだけと言っても過言ではありません。ほとんど全ての薬は、適量の2倍量服用したからと言って2倍の効果があるわけでは決してないため、効果は変わらず副作用の可能性だけ増えるという、いわば踏んだり蹴ったりの結果が得られるだけです。リレンザとタミフルの併用に関しても同じことです。
普通、医師はこのことを理解していますから、同時に処方されることはまずないと思います。薬局でも薬剤師がストップをかけると思います。ただし、別々の医療機関にかかって別々に薬をもらうと、こういうことも起こりかねませんから注意しましょう。